大学受験の化学勉強法:効果的な学習戦略とは?
化学は暗記ではありません。筆者は、高校時代に絶望的な状況にあった化学、初めは偏差値40でしたが、偏差値65まで上げて都内難関大学の理工学部に現役合格を果たしました。初め化学をどう勉強したらいいか、もう少し点数を伸ばすためにはどうしたらよいか今回のブログで書きました。
目次
1.基本から応用まで:大学受験化学の学習戦略
1-1. 基礎理論の徹底理解を目指す方法
1-2. 応用問題へのアプローチを磨くテクニック
2.分野別攻略法:有機・無機・物理化学の学習アプローチ
2-1. 有機化学の複雑な反応機構をマスターする方法
2-2. 無機化学の特性と反応を整理する効果的な手法
2-3. 理論化学の数式とグラフ問題への対策
3.実践的な学習方法:問題集演習と模擬試験の活用
3-1. 頻出パターンを押さえるための問題集の使い方
3-2. 模擬試験でのタイムマネジメントと復習法
3-3. 間違えた問題から学ぶ:分析と改善のポイント
1.基本から応用まで:大学受験化学の学習戦略
1-1. 基礎理論の徹底理解を目指す方法
化学基礎をよく理解し定着させるためには、自分の知っている事象や知識と関連付けることが化学攻略のコツです。例えば、受験生の中で「1mol」の理解に苦しむ方がよくいますが、この1molは、「1ダース」と同じなのです。1ダース=12本であるように、1mol=6.02×10²³個です。さらに、「銅が酸化したら何色になるか」という問題。この答えは青銅ですが、覚え方は簡単です。お寺にある大きな鐘の色は銅が酸化して青くなっています。このことと関連付けて覚えると良いでしょう。
こうした内容は、実は資料集によく載っています。ぜひ資料集を眺めてみてください。
1-2. 応用問題へのアプローチを磨くテクニック
応用問題を解くときは、問題文に書かれている状況を分解して、目で見えるように書き出すことが重要です。簡単な図を書いてもいいでしょう。一見難しそうな問題でも、問題文の状況を順に追うことができていれば、実は簡単だったということが多いのです。
2.分野別攻略法:有機・無機・物理化学の学習アプローチ
2-1. 有機化学の複雑な反応機構をマスターする方法
有機化学を学習する際は種類ごとに分けて学習することで理解しやすくなります。参考程度ですが、筆者は、受験生時代「アルカン、アルケン、アルキン、アルコール・エーテル、アルデヒド・ケトン、カルボン酸・エステル、ベンゼン、フェノール、芳香族アミン、その他諸々」で分けていました。
有機化学の反応機構を覚えるためには、化学反応式の構造式を用いて書くことがポイントとなります。そうすることで、官能基の種類や形、その官能基がどこについているか、などがわかります。また、暗記ではなく「本質を理解する」ことにつながり、問題を解くときに思い出すのではなく考えて答えることができるようになります。
2-2. 無機化学の特性と反応を整理する効果的な手法
無機化学ではまず、色を覚えることが必要です。筆者は化合物をgoogleの画像検索を利用してイメージで覚えようとしました。化学の資料集に化合物の写真がまとめられているので、そちらを見るのもよいでしょう。勉強の息抜きに資料集を見ることをおすすめします。暗記しようとせずただ眺めるだけでよいので化合物一つひとつに感想を抱いてみると後で思い出すきっかけになってくれます。
工業的製法は種類が多く複雑で様々な反応式を混同させてしまいがちです。一度すべて学習し終えたら自分でノートなどに題名をつけてまとめてみましょう。流れを何度も確認することが重要です。しかし、ただ反応式を書くだけでは教科書と同じになってしまいます。自分なりの方法でメモをたくさん付けましょう。反応の流れを図で表すことがおすすめです。
2-3. 理論化学の数式とグラフ問題への対策
理論化学は公式が難しいためただ暗記するだけでは、解ける問題のレベルに限界が来てしまいます。しかし、変数の単位や意味を丁寧に理解するように努めれば一気に問題が解けるようになります。例えば、「浸透圧」の範囲で水溶液の問題を、「cmHg」の単位を使うと上手に解ける問題があります。これは水銀による圧力の単位です。この意味を知っていれば、水溶液や水銀の密度を用いて圧力を重さに変換してイコールで結ぶことができます。
理論化学の問題はパターンがおおよそ決まっています。問題をたくさん解き、どのパターンに当てはまるのかを瞬時に判断できるようにしましょう。
3.実践的な学習方法:問題集演習と模擬試験の活用
3-1. 頻出パターンを押さえるための問題集の使い方
まずは教科書でとりあえず一周しましょう。参考書として「宇宙一わかりやすい高校化学 無機化学」をおすすめします。図がたくさん載っていたり、原子がキャラクター化されていたりし、イメージで暗記することができます。
一通り学校で学習したけど受験勉強は始めたてという方におすすめしたい問題集は「化学 基礎問題精講」です。基本的な問題がそろっており解説も丁寧です。過去問を解いていき、つまずいたらこの参考書で復習できます。
問題を解く練習をしたいという方にお勧めしたいのは「セミナー化学+化学基礎」です。問題数が多く、パターンに慣れることができます。この問題集は何周もすることで力がつくでしょう。
「セミナー化学+化学基礎」で物足りなくなってきた人は、「実戦化学重要問題集」がおすすめです。様々な大学の過去問題や、それをアレンジした問題が掲載されています。
どの問題集も必ずやりこみましょう。間違った問題はできるようになるまで何回も解いてください。この問題集の問題は全て解ける!と自信を持って言えるようになってから次のレベルの問題集に進みましょう。そうでないと、簡単な問題も解けないのに難しい問題を解いて勉強時間が無駄になってしまいます。地道にコツコツ頑張りましょうね。
3-2. 模擬試験でのタイムマネジメントと復習法
模試で最も学ぶべきことは「時間配分」です。開始の合図が鳴ったら解く前に、すべての問題を簡単にチェックし、見直しの時間も含めてそれぞれの問題に何分かける必要があるか先に決めましょう。慣れないうちは全部で何問あるかだけでも見て時間を均等に割るだけでも良いと思います。設定した時間になったら途中でもきりがいいところで切り上げて次の問題にとりあえず進みましょう。
また、難関大学を目指す場合は「捨て問」と呼ばれるとても難しいために解かない問題を見極めなければなりません。5分ほど考えて解く道筋が全く思いつかなければそれは捨て問かもしれません。本番で捨て問に時間を使い解けた問題が解けなかった、、、なんてことがないように見極める練習をしましょう。
問題を番号順に解かないという方法もあります。ほとんどの試験は「有機化学、無機化学、理論化学」と、分野ごとに分かれているため、自分の得意な分野から解くのもよいでしょう。限られた時間の中で、いかに解ける問題をすべて解くかを考えましょう。
3-3. 間違えた問題から学ぶ:分析と改善のポイント
答案が返却されたら、間違えた問題を解きなおしましょう。時間が足りなかっただけなのか、あるいは理解が足りなかったり勘違いをしていたりしていたのか考えます。前者であれば時間配分を見直しましょう。得意な分野をもっと早く解けないかなど調節します。後者であれば教科書や参考書を確認してください。筆者は「間違えノート」を作り、間違えた内容をまとめ、模試の直前に見返していました。間違えた問題は絶対に二度と間違えない!というマインドが大事です。
まとめ
化学に限らず、どんなに絶望的な状況でも、地に足をつけて根本を理解することが一番の近道です。TOPA大学受験は、オンライン大学受験専門の学習塾です。化学がどうしても苦手、どうしたら自分の化学の点数が伸びるのか知りたい!勉強方法や学習計画を立て方を知りたい方は、ぜひラインで無料受験相談にてご相談ください!
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